都内の大企業から地方公務員に転職

東京の某大手企業にて世間的には高給をもらってのサラリーマンをやっていましたが、このまま人生終わっていいの?自分の会社でしか使えないスキルしかないままで定年間際でリストラされたらどうするの?等々、いくつもの不安を抱えていた生活から30半ば過ぎで脱出することを決意。今は某地方にて地方公務員をやっております、もうじき役人人生も10年になります。仕事も楽で定時帰宅できる~♪と思ったうえでの転職でしたが現実は・・・  公務員の非常識なところとか民間ではありえない!と感じたこと、その他日々の経済とか、役人の思いなどを

名刺はもちろん自腹です

異動の時期です。

 

役所ではだいたい3月の中頃から終盤にかけて、職員の異動が発表されます。

 

なお、役所にもよりますが、大体、3年とか5年くらいでしょうか、異動のスパンは。

 

ただし、これが課長職以上になるともう少し短く2年くらいになったりしますが、人によっては1年という短期間で異動するケースも決して珍しくないです。

 

異動が決まると、職員の大半は異動先の仕事のことや異動先の人間関係を気にし始めることもあり、3月末までで終える仕事のことは二の次となってしまいます。

 

とくに、引っ越しを伴う異動、それが国などの機関への派遣や出向ともなると、知り合いも誰もいないところへの異動ってことで、若手でまだ経験の浅い人にとってはかなりのプレッシャーになるようです。

 

そして、以前も書きましたが、公務員の大半、もちろん一部例外はありますが、ほとんどの役所に勤めている公務員は名刺を自腹で作ります。役所からの補助などはほぼ期待できません。

 

 

よくあるのが、ネットとかで500円くらいの名刺印刷用紙を購入し、職場のカラープリンターを使って名刺を作成するパターンです。

 

これだと印刷用紙代だけが自腹での負担となりますが、役所によってはこの印刷用紙分だけは出してあげますよ、ってところもあるようです。わたしのところはもちろん、印刷用紙代すら負担してくれませんが。

 

でもいちいち自分で印刷する手間が面倒だ、って人は、職場の近くのコンビニとか本屋とかに頼んで名刺を作ってもらいます。この場合、相場は1ケースで2,500円くらいとちょっと高くつきますが、印刷用紙を使って作成した名刺よりは、高級感がでます。

 

ただ、部署によっては多くの外部の方と接するようなところもあり、そういうところでは、名刺も頻繁に作成する必要もあるので、名刺作成費用もバカにならない金額になってしまいます。

 

せめて、ひとり1ケースくらいは、職場負担で名刺を作ってくれてもいいんじゃないの、って公務員に転職してから毎年思っていますが、なかなか改善されそうにありません。。

地方公務員は就職先としてコスパが最強か?

もともと私は都内の外資系にて勤務していたんですけど、正直、就職難易度もかなり高かったです。

 

実際私も、外資以外では大手の4大総合商社の一つからも内定をもらいました。それ以外にはNHKからも。

 

大学も日本では3本の指に入るだろうと言われている難関大学をでて。

 

でも、ノルマや厳しい出世競争などに嫌気がさして今はのんびりと薄給の地方公務員やっていますが、同じ大学を出た同期とか見ていると、皆例外なく大手に就職していますが、大半が結婚も晩婚だし、そのせいもあってかせいぜい子どもは1人かいないかだし、毎日帰りも遅いし週末も接待とかで潰れることもあり、そうした仕事のきつさからくるストレス解消のために散財したり、キャバや風俗にはまってしまい、思ったより貯金もない奴が大半でした。家庭でも奥さんともあまりうまくいってなく、離婚もよく聞きました、大概共働きなんで奥さんも離婚へのハードルが高くないようで。

 

一方、地元の偏差値もたいして高くない大学をでるか、地元の高校を卒業してから、地元の市役所や自衛隊に就職したひとたちの多くは、早く結婚してマイホーム持って若くして子ども3人とかもっている人が多いです。彼らの両親も孫ができたってことで大喜び。若くして子どももっているから、50歳くらいではもう孫ができています。

 

そういう現実を見ていると、無理して都会の偏差値高い大学に進んで、都会の大企業勤めてノルマだ出世競争に巻き込まれて晩婚か子どももいない、いても一人、しかも家にはほとんど帰らない、なんて生活よりは地方で高卒や名もない大学を卒業して地元の役所や自衛隊に勤務するほうが、教育費もかからないし、都会で仕事するよりも生活コストもかからないし(夜遊びや散財を促すような外的要因も少ない)、早く結婚して子ども沢山作って両親孝行にもなってといいごとづくめのような気がします。

 

ということで、自分の子供たちにはそういった生き方をすすめようかな、なんて思っている今日この頃でありました。

 

 

年末年始の挨拶回り

11月、12月と、さらに実は昨日と一昨日、また年末の30日も予算要求作業のために出勤しておりました。忙しくて久しぶりのブログ更新となってしまいました・・・

 

さて、公務員は明日から仕事始めになります。昨年までは「密になるから」という理由で部長や知事や市長などの上位のポジションの方への挨拶などは原則禁止となっておりましたが、ほとんど死者もでてない、弱毒化された、ほぼ普通の風邪やインフルエンザ程度のオミクロン株が蔓延し始めている今なら、「まあ罹っても大丈夫でしょ」ということででしょうか?、私が勤務する役所では例年恒例だった挨拶回りが実質解禁となっています。

 

28日の仕事納めの時も、隣の市では市長が各課を回り、職員への年末の挨拶をされたとのこと。私の職場ではそれはなかったですが、明日の仕事始めにあたっては課長職以上が集結して知事への挨拶を行うとのことです、個人的には明日くらい休んでもいいのに、と思いますが。。

 

役所では、もう完全にコロナ前に戻ったと言っても過言ではないと思います。

 

と、いいながら、今回の年末年始も仕事ばかりで今年こそは帰省を・・・と思っていたのですが、私はまた昨年に引き続き、実家に戻ることができませんでした。

 

民間時代と違ってよかったのは、明日から仕事ですけど、仕事いやいや感が相当薄いってこと。ノルマとか厳しい評価がないからね、その点は公務員はホント気楽です。

 

ってことで、民間時代みたいに今年はXXXをやるぞ!みたいな気概は全くなく、健康で家族仲良くできれば十分、そう思いながら今年も気楽にやりますよ~

ワンルームマンション投資

都内で大企業に勤めている頃も同様ですが、公務員やっていても、やたらと職場の電話などに「ワンルームマンション購入して老後の年金代わりにしてみませんか?」というようなセールスコールがちょくちょくかかってきます。

 

先日、試し勉強がてら一度話し聞いてみようかな、と思って、ネット経由で面談のアポ取りました。

 

運がよければ?アマゾンギフト券ももられるってことで。

 

コロナの影響もあり、面談はZOOM。

 

約1時間半の面談となりましたが、都内のワンルームマンション投資は儲かると、それは、

 

1)都内は今後も人口が増えることが予想されている

2)都内でも人口が流出しているエリアはあるが、そいういエリアは避け、今後も開発が予定されているところに限定している

3)都内での単身の比率は今後もさらに高まる

4)都内のワンルームマンションは2000年代に規制がはいったため、物件の絶対数が少なく、今後さらに建築されることはあまりないから、希少価値が高まり物件の価値も上昇する

5)新駅ができたり、延線が計画されているエリア、周囲にスーパーなどもあり生活しやすいエリアに絞り込んでいる

こうした条件のため、空室のリスクは非常に低く、物件も値上がり、家賃も高く設定することが可能である、とのことでした。

 

基本、フルローンで購入し、ローンの返済は家賃で賄う、さらに物件の価値もあがる、といういいことずくめ。

 

疑い深い性格であること、以前、前職の時に株のもうけ話に載って大損こいたことがあった(ちょうどリーマン直後だったので、その時にアマゾン、グーグル、テスラ、、といった株の購入をかなり具体的に進めようとしていたが、大損した直後だったために見送ってしまいました。100万ずつ購入するつもりだったんで購入していたら今頃FIREのブログでもやっていたでしょう・・)お断りしましたけど。。

 

なかなかこのご時世、儲けやすい物件が向こうから転がってくるなんてことは万が一にもないと思うので、2回目の面談で丁寧にお断りしました。

 

さて、アマゾンギフトはもらえるんだろうか?その後音沙汰がないが・・

 

少子高齢化について

毎朝出勤する時間帯が近所の小学校に通う生徒たちの通学時間と重なる。

 

子どもたちをみて痛感するのは、とにかく子どもの数が圧倒的に少ないってこと。

 

私がかつて小学生の頃は10人とか20人くらいの集団で登下校していたものです。朝は皆で集まって一緒に通いました。

 

ところが今はひとりで歩いている子がやたら多い

 

低学年だと親も一人で通わせるのは心配なんでしょう、お父さんかお母さんが一緒に手をつないで学校まで行っているようです。

 

もちろん集団で通っている子たちもみかけますが、集団のサイズが4人とか5人程度。

 

いかに政府の失政により大変なことになっているか、ってことですね・・・

 

しかもこの子どもたちが社会に出る20年とか先。彼らが仮に皆結婚して皆二人三人と子どもを持てたとしても、両親の絶対数が圧倒的に少ないから子供の数はもっと減っている。それに、彼らが社会に出る頃は今以上に厳しい社会となり、結婚はもちろん、子どもを持つことがより贅沢なことになっている可能性が非常に高いと思います。

 

一方で65歳以上の人が人口に占める割合は日本では3割に届きそうなくらいでもちろん世界一。だからかな、企業も高齢者を意識した販売戦略をしており、それは子どもの大好きなテレビ番組にも影響が出ていて、ちょっと前から、ドラえもんも金曜夜7時からではなく、土曜の夕方5時開始となりました。金曜夜の時間帯は高齢者を意識したら、ドラえもんは後回し、ってなったということでしょうか・・

 

 

役人やっている人は皆この10月という時期は次年度の予算獲得作業に追われる時期となりますが、やれ国際化で海外進出だ、とか、海外の人材を取り入れようとか、インバウンド復活だとか、そういうことの為の予算獲得も確かに必要ですけど、今はまず、いかにして若い人が結婚して家庭をもてるようにするか、の為の予算獲得を役所一丸となってやるべきだと強く思ってしまいます。

 

だって、現実は、最近やたらと目にするSDGsだ、DXだ、ゼロカーボンだといった横文字を散りばめた予算要求をすることで、国だってやってるんだから予算よこせ、的なことばかりやってるんですから。そうして獲得した予算を使って行う事業がホントに市民にとって、納税者にとって必要かは別ものですからね。。。

 

 

飲食店の認定制度

飲食店の認定制度が始まり、毎日のように飲食店を訪問し、感染対策を十分に行っているか、の審査の為の訪問をしている今日この頃であります。  

 

ただ、この制度も急に始まったので、飲食店からの申請が一気に集中している一方で、審査を行う職員は普段は別の業務を行っている職員、と来たから、正直、相当いい加減な素人審査である、というのが実情・・・

 

かくいう私もその一人であって。・・

 

職場にいったらいきなり上司から明日から審査やってもらうからよろしくの一言。しかもその明日も休みのはずの土曜だし 笑

 

土曜に職場にいったら同じように審査するように言われた、普段は飲食店とは全く関係のない業務をしている職員が、若手から中堅社員を中心に集められており、1時間弱の説明会が行われました。

 

審査内容はもちろん、そもそもこの認定制度がなんであるかすら分かってない状態にも関わらず、説明会後すぐに申請のあった飲食店を訪問。

 

ちゃんとテーブルとテーブルの間、十分な距離を取ってますね~、トイレは使用後は蓋を閉めてから流してくださいね~とか一様、こういう審査は何度もやってきて、ベテランなふりをしながら行ったつもりではあるんですが、飲食店の皆さまから見ると、明らかに審査に不慣れたド素人と完全にばれていたようではありました 笑

 

なお、1日10か所以上、多い時は20か所くらいの飲食店を訪問しましたが、すべて「問題ありません!」と、認定をさせていただきました。認証を受けた飲食店は、認証をお店の外に貼り、営業時間の延長、酒類提供時間の延長が可能となります。

 

ただ、普段の業務から離れて、こうした認証制度の業務を行うことで、コロナですっかり売上が落ちてしまった飲食店の客足が少しでも戻り、景気もよくなってくれればいいとほんとに願うばかりです。

 

だって、飲食店を訪問しながら、かつてはあった飲食店の多くが、閉業している現実を目の当たりにしたからです。。

 

日本が元気になってもらいたい、心から強く思いました。

地方公務員のテレワークの実態3

地方公務員のテレワークの実態が相当しょぼいことはこれまでも述べてきました:

 

 

ntanosuke.hatenablog.com

ntanosuke.hatenablog.com

 

市長、知事、などが民間企業の皆さまにテレワークをしてください、外出を控えてください、と毎日のように叫び続けていますが、肝心の足元の役所では、ほとんどの職員がテレワークを一度もやっていない、やったことあるけど、去年からほんの数回だけ、というのが実態です。

 

なぜこうも役所ではテレワークが進まないのか、、、その第一の理由は彼らは、コロナもあと数か月もすればおさまるだろう、そういう展望で昨年の3月くらいからずっとやっています。

 

だから、人事とかからテレワークをやるように、とメールなりで連絡来ても、はあい、分かりました、じゃあとりあえず1回だけ誰かやってみて。来月になればもうコロナもおさまってるから、俺はやらなくてもいいかな、・・その程度にしか上の人間は考えていません。昨年からずっと。

 

それが結局のところ、半年たってもおさまらず、1年たってもおさまらず・・・

 

今もあちこちで緊急事態宣言がでていますけど、まあこれも数か月も乗り切れば・・・くらいにしか考えていませんから。ほんとに他人事というか・・

 

だから、本来ならば管理職こそ、テレワークを前提とした働き方を模索するべきなのに、従来通り、課員全員が参加する密の会議などを毎週のようにやっている、それが役所であります。

 

 

もうひとつは、役所の古臭い働き方が変わっていないこと。

 

つまり、遅くまで残っている奴イコール頑張っている奴という考え方。

 

テレワークをしたら、そういう遅くまで残って仕事していますアピールが全くできませんからね。まわりに残っている姿を見せつけることができませんから。

 

新しい働き方は、これまでの古臭い働き方が染みついている40代以上の役所の人間にとっては非常に困ります。

 

俺は頑張ってプライベートも犠牲にして遅くまで働いているんだよ、というアピールが不可欠なこういう遅れた世代の人にとってはテレワークは邪魔でしかないんです。

 

管理職であるこうした世代の人たちが毎日出勤していれば、そりゃあ若手もテレワークしたくてもできない、となるわけであります。。

 

でも、こういう働き方をしていると、これから社会にでてくる若者たちには役所は古臭い、働きやすい環境ではないと、見放されることは間違いないと思います。

 

事実、コロナを恐れているのに、テレワークが全くできずに転職した若者も身近にいましたから・・・