松川るい議員の外遊から感じたこと
久しぶりの投稿になりました。
しばらく育児休暇で仕事から離れており、育児休暇中はブログはもちろん、仕事のことは一切考えないこととしておりましたので、投稿がご無沙汰になりました。
機会を見て公務員の育児休暇など長期休暇制度についても投稿したいと思います。
さて、松川るいや広瀬めぐみといった国会議員による税金使った海外旅行のような出張に対するバッシングがすさまじいものとなっております。
実は私もかつて海外での物産展などを担当した時には、同行してきた議員や特別職の職員への対応を行いましたが、まあほぼ税金を使った実質は海外旅行みたいなものでしたね。
本来ならば現地参加してくれた地元の企業の方たちへのサポートやケアにこそ時間をかけるべきなのですけど、彼らのことはおっぽりだして、まあ訪問先の名所にいって記念撮影に買い物、グルメだらけでしたよ。
また、せっかくローカルフードくらい楽しめるのかな、と思ったら、議員の先生方の多くが、日本食が食べたい、ということで結局滞在中の外食はほぼ日本食だけで終わりました。
さすがに朝食は宿泊先のホテルのバイキングでしたが、これも議員の先生方が、飽きた、日本食がいい、とか言い出すから、急遽夜仕事終えてシャワー浴びたあとに、日本食スーパーまで朝食買いだしにでかけたりしたこともありましたね。
また、なかには、夜中に部屋に電話をしてきて、「これから部屋飲みするから付き合ってくれ」なんて言う先生もいて。
しょうがないから先生の部屋まで行き一緒に飲んだんですが、やたら体を触ってきて、しまいには股間の近くにまで手を伸ばしてきたんでさすがにそこは拒絶しましたけどね、翌朝以降は機嫌が悪いし、人使いがより粗くなり大変な目にあいました。
まあ県庁レベルでも海外視察なんてそんなもんですよ。
役職で呼ぶのやめたほうがいいよね
前の職場ではお互いに、「さん」付けで呼んでました。それが例え社長だろうと。ところがこの地方公務員という世間から50年は遅れていると思われるサファリパーク的な社会では、お互いを役職で呼びあいます。
「課長!」とか、「部長!!!」、地方議会では「先生」と。
そうすると、必然的に、あいつは係長だし俺より下だから、あの人は部長で役職が上だから、みたいに、人を人柄とか年齢とか経験の有無とかあの人は立派だから尊敬できるとかではなく、完全に役職で判断するようになるんですね。
だから、自分より役職が下の人間に対してはふんぞり返る。
一方、自分より役職が上の人に対しては、「あの人はエライ!」となり、なんでここまでするの?っていうくらいこびへつらいを繰り返します、本当にみっともない。
最近は定年退職して再雇用されるのが当たり前ですが、そうすると、かつて課長だった、部長だった人が、再雇用されると係長とか主任といった下っ端クラスになる。
これまではXXX部長!と呼んでいたのに、係長になったら、XXX係長とは言いずらいらしく、どうも接し方がお互いにぎこちない感じになってるんですよね、ホントめでたい奴らですわ。。
前職の外資の時みたいに、お互いを「さん」付けで呼んでいたら、たとえ再雇用で役職が下がっても、再雇用前に出世して役職が上がっていても、いちいち、あれ、あの人の役職って今なんだったっけ?なんてしょうもないことに気を使ったりする必要もなくなるんですけどね。。。
まあ変わらないでしょう。
まるで24時間テレビ
今年も24時間テレビが放映されていました。
子どもの頃は24時間テレビは素晴らしい!と完全に信じ込んでいて、武道館に小遣いもって寄付しに行くことも真剣に考えたりしたものです。
世界が平和になればいい、愛は地球を救う、と本気で信じていました。
ところが大人になって実は出演者は莫大なギャラを貰っていること、海外ではこういう番組には超ビッグなスターですらノーギャラで出演していることを知り、あ~騙されていたのか、、とやっと洗脳が解けたものですが、これ、似ているんですよね、今の職場、正確にいうと昔担当していた海外進出に関連する業務。
日本は少子化で将来マーケットは縮小する一方だから、海外に打って出るべき、
しかも中国は日本から近く、人口も多く将来性があるから、地元企業の中国進出を後押しするべき、なんてお題目並べて、海外、とくに中国への進出を中心とした物産展などを担当したんですが(当時はとくに中国進出がブームでした)・・・・
実態は、役所で中国に留学したことがある、中国の事務所に派遣されたことがある、中国語を話せるというような職員による、なんの根拠もない中国進出に乗り遅れるな理論により、毎年財政担当をだまして獲得した予算を消化するための物産展であることが大半であったようです。
また、地元の県会議員や市会議員の中には外務省のチャイナスクールのような媚中派の人間が必ずいて、予算獲得の時期になると彼らは中国での物産展の予算を必ず獲得し次年度も事業を継続するように圧力をかけるために役所を訪問してくるんです。。
そういうことを全く知らずに本気で地元企業の中国進出のためにと尽力し、物産展の最中も学生時代に短期留学で身につけた下手くそな初級中国語を駆使し、なんとか中国のお客さんにひとつでも多く地元の品を買ってもらおうと頑張っていたわたし。
ところが、頑張って販売しているわたしをしり目に、物産展に一緒にきた部長や県会議員のかたが、毎晩のように女目当てにネオン街に繰り出し、朝方になるとべろんべろんになって帰ってくるのを目撃し、あれ、俺たちは納税者のためにわざわざ中国まできて仕事しているんじゃなかったの?違うの、どうしたの?という疑問がわきはじめました。
帰国してからかつてこの中国物産展を担当した諸先輩方に話を聞いてみたところ、実はこの物産展の中国進出、というのは予算獲得のための抗弁であって、実際は、中国が大好きな議員の先生を物産展に招待し(もちろん税金)、現地で中国女性と毎晩遊ぶためにやっていることが主目的だと分かり、相当落ち込んだものでした。
真面目に海外進出!を信じて渡航前なんか毎晩のように深夜まで準備に時間かけて一生懸命仕事していたのがホントにバカバカしくなったものです。
24時間テレビを見ながら、なぜか過去に担当した中国物産展を思い出してしまいました。。
自分宛ての郵便物なども勝手に中身見られます
自分の担当している業務に関係のある役所、業者、、、などから、郵便物とかが私宛に届くことがありますが、毎回、その中身は勝手に課の職員に見られ、封筒などもハサミで封を開けられたものが私のところに届きます。
役所では、職員の個人名で届いても、勝手に封を開け、中身を見るんですよね、10年以上役人やってますが、いまだにこれも理解できません。
私が1週間とか中長期の間不在になることがわかっていて、その間に処理しなくてはならないような郵便物とかならばまあ理解できますけど、休んでいようが休んでなくても、とにかく個人名で来たものはすべて勝手に封を開けて中身を確認されてしまいます。
だから、正直なところ、夜のお店なんかで名刺ばらまいたりはできませんね。万一その手のお店から役所に連絡が来て、あまり中身を見られたくないような内容のものだったら、そりゃあ大変なことになりますから。
とにかくこうした世間では理解不能なところ(役所の常識)には、いまだに馴染むことができていません。。
夏は暑すぎるし冬は寒すぎる
地方公務員の職場環境あるあるで、よく言われるのが、夏は暑すぎるし冬は寒すぎるというやつ。
これ、本当です。
昨今の電気代高騰や節電の影響もありますが、基本、役所は極力電気代を使わないようにします。もちろん、納税者へのアピール、という意味もありますけど。
昼間の明るい時は、それが例え天気が曇っていても、日中は電灯を使わない、という部署も多数あります。昼休みに読書なんて不可能。目が悪くなるだけですのでおススメしません。
真夏も外気温が29度とかになってから初めて冷房が入ります。当然ですが、冷房の設定温度は28度とかなんで、むしろ、部屋に冷房入っても、冷房の入ってない廊下の方が涼しかったりします。
民間だと、そもそもオフィスの外でも、入り口のあたりからガンガンに冷気がでてきて、オフィスビルに入ればエレベーターに乗る前からもう冷房で涼しくなっていて快適ですが、大抵の役所では冷房はそこまで効いてません。むしろ、冷房、ついてるの?ついてないの?どっち??っていうレベル。
夏同様に、冬になれば、暖房も最低限のものしかありません。
もちろん、夏も冬も仕事の終わる定時になれば冷暖房は切られますから、残業なんかになれば、夏はくそ暑いし冬は震える寒さになります。
とくに、休み明けの月曜なんか最悪。冬だったら暖房が使われていない土日で職場は散々冷え切ってるので、月曜は朝から暖房がついても、なんとか暖かくなるのは昼飯食べた後くらいからでしょうね、私の経験上では。いや、実際、もっと遅いかもしれません。
こんな状況ですから、仕事のパフォーマンスは下がりますが、そもそも民間ほどパフォーマンスが求められていないからまあしょうがないか、と思ってしまう今日この頃でした。。。
女性職員は早く出世します
女性管理職の割合を増やす、という目的があるためでしょう。女性の職員は普通にしているだけで評価も基本良く、どんどん出世する傾向にあります。
女性としても、家庭よりも仕事を優先したい人にとっては、公務員はある意味では、「働きやすい職場」とも言えるかもしれません。
ただし、役所で出世した多くの女性管理職を見ると、大抵が独身か結婚しても子どもがいない人が多いですね。やはり仕事に時間を取られるから子育てどころではなくなる、というのがその理由だと思います。何かを得るには何かを犠牲にしなくてはならないのが人生ですから当然といえば当然でしょうが。。
個人的には、これだけ少子化が社会問題化、日本という国を壊しかねないくらい深刻な問題なのに、女性を出産から遠ざけるような、女性管理職の割合を増やす、という政策は考え直した方がいいのでは、と強く思わざるを得ません。
役所での管理職の働き方は、民間のそれとまだ大きく後れを取っており、基本、職場に遅くまで残ったほうがいい管理者、いつ連絡しても職場にいるほうがいい管理者とみられる傾向にあるのが現実です。当然、長時間労働になり、年休も滅多なことでは使わない傾向が高まります。
ホントは女性で管理者になった人こそ、子供の世話があるから、ということで定時になったら速攻で帰宅する、年休も使いまくる、というようなメリハリをつけた働き方を自ら実践してくれれば、残業するより、1分でも早く帰宅して自分の時間を有意義に使いたいとか、家庭を優先したいと考える若手にとっても働きやすい職場が実現されて、結果的に、役所の長時間残業という働き方も見直される、という、職場全体がいい方向に変わっていくのではないかと思うのですが・・
現実は、女性の管理職でも遅くまで残っているのだから・・ってことで、男性職員も負けずにより遅くまで残る悪循環の職場の方が目立っているようです。
また、女性だから、ってことだけで下駄をはかせてもらったから管理職になったんだろう、と、管理職の女性を下に見るような男性職員も結構な割合でいることも事実です。
個人的には、女性だろうが男性だろうが、仕事がやりやすく、ワークライフバランスが実現できる環境だったら、どちらでもいいですけどね。
地元の大学卒が有利
日本では有名で偏差値もほぼ上位のいわゆる有名難関大学を卒業したとしても、私のようにある程度の年齢になってから地方の公務員になった場合は、はっきり言って学歴の上でのメリットは全くありません。
むしろ、なんでそんないい大学でて、いいところ就職したのに、こんな地方の役所に来たの?みたいな目で見られることは日常的ですので、都会の大手企業などから転職してきた人は、その辺は覚悟しておいたほうがいいでしょう。(正直、都会の大企業での出世競争や、大学の同期のあいつより俺の方が稼いでいるとか、そういった他人との比較みたいのが嫌で地方に来たんですけどそういうのはずっと地方にいる人にはいくら話してもわかってくれません)
むしろ、え?聞いたことないよ、みたいな地元のまあ全国的に見ればFランと言われるような大学をでたような人の方が、同じくそういった大学を卒業した役所の先輩とかにも可愛がられ、出世していくようです、そう、NHKもそうですよね、友人が東大でてNHK入りましたが地方の支局に転勤になったら、偉い人は皆地元の大学卒ばかりでむしろ東大でているのにこんなこともできないのか!とかでいじめられて病んで退職したりしていました。
やはりずっと地元にいて、地元で育って、地元の大学でている、ってだけで、確かに地元には貢献しているわけですから、地方公務員、それも東京とかじゃなく田舎でやる場合は、都会で築いてきた経歴というのは全く有利にならないと思ったほうがいいです。