地方公務員のテレワークの実態3
地方公務員のテレワークの実態が相当しょぼいことはこれまでも述べてきました:
市長、知事、などが民間企業の皆さまにテレワークをしてください、外出を控えてください、と毎日のように叫び続けていますが、肝心の足元の役所では、ほとんどの職員がテレワークを一度もやっていない、やったことあるけど、去年からほんの数回だけ、というのが実態です。
なぜこうも役所ではテレワークが進まないのか、、、その第一の理由は彼らは、コロナもあと数か月もすればおさまるだろう、そういう展望で昨年の3月くらいからずっとやっています。
だから、人事とかからテレワークをやるように、とメールなりで連絡来ても、はあい、分かりました、じゃあとりあえず1回だけ誰かやってみて。来月になればもうコロナもおさまってるから、俺はやらなくてもいいかな、・・その程度にしか上の人間は考えていません。昨年からずっと。
それが結局のところ、半年たってもおさまらず、1年たってもおさまらず・・・
今もあちこちで緊急事態宣言がでていますけど、まあこれも数か月も乗り切れば・・・くらいにしか考えていませんから。ほんとに他人事というか・・
だから、本来ならば管理職こそ、テレワークを前提とした働き方を模索するべきなのに、従来通り、課員全員が参加する密の会議などを毎週のようにやっている、それが役所であります。
もうひとつは、役所の古臭い働き方が変わっていないこと。
つまり、遅くまで残っている奴イコール頑張っている奴という考え方。
テレワークをしたら、そういう遅くまで残って仕事していますアピールが全くできませんからね。まわりに残っている姿を見せつけることができませんから。
新しい働き方は、これまでの古臭い働き方が染みついている40代以上の役所の人間にとっては非常に困ります。
俺は頑張ってプライベートも犠牲にして遅くまで働いているんだよ、というアピールが不可欠なこういう遅れた世代の人にとってはテレワークは邪魔でしかないんです。
管理職であるこうした世代の人たちが毎日出勤していれば、そりゃあ若手もテレワークしたくてもできない、となるわけであります。。
でも、こういう働き方をしていると、これから社会にでてくる若者たちには役所は古臭い、働きやすい環境ではないと、見放されることは間違いないと思います。
事実、コロナを恐れているのに、テレワークが全くできずに転職した若者も身近にいましたから・・・