またしても起きた親睦費用ぼったくり事件
連休中、こんなふざけたニュースが飛びこんできました:
親睦費約30万円をを盗んだ30代の職員を懲戒免職処分 市立函館病院(HTB北海道ニュース) - Yahoo!ニュース
役人やっていると正直驚きません、というのは、私のいる役所でももちろん、日本全国の役所で同様のことが毎年のように起きているからです。
民間企業では会社のお金で飲み食いするのは、やれコンプライアンスだ、経費削減だという声におされて、今は昔ほどは行われておりませんが、職員たちが自ら稼いだ利益の一部でこうした費用を賄うことが問題になることはないでしょう(もちろん、それが常識の範囲内だったらというのは言うまでもありませんが)。実際、私が以前勤めていた民間の会社では忘年会、新年会、親睦会、送別会・・・すべて会社のお金で行われていました。
ただ、公務員ですから、さすがに税金を使って飲み食いをすることは納税者からしたら当然、けしからん行為となるわけであって。。ゆえに、職場のみんなでお金を出し合って親睦会というのが結成されるのが、役所ではよくあること、というか、これまでの役所での異動先(出先機関など含む)のすべてで行われていました。
ただ、その集めたお金の管理は大抵、その職場で一番の若手とかに、「お前会計やれ」とかって感じになります。
その若手が金遣いが荒いとか、金に困っているとか、ギャンブル癖があるとか、そんなことはわからないわけですから、必然的に、たまたまそういう若手に管理を任せた場合、集めたお金を使い込む、という事件が発生するというわけであります。。
なお、私が以前いた職場では海外での物産展などを実施する関係から、海外とのやり取りがしばしば発生しておりました。当然、中国の企業とはWechat、アメリカならwhatsapp、、、という風にスマホなどのアプリを介したやり取りが発生したことから、職場にWiFiを導入しよう、ということになったのですが、なぜか公費ではなく、親睦会費用での導入となっていました。
あれ、これ、公務で行うのだから親睦会費用ってのはおかしいのでは?と反対した職員は私だけ。
結局、親睦会費用を使って毎月のWiFi費用を払うこととなったのです・・・
ただ、どこから聞いたのか、出入りの業者さんが、「あそこの課では職員から徴収したお金でWiFi使っているけど、公務なんだから公費でやらないとおかしいだろ」という苦情が入り、結果、公費でのWiFi利用、と変更になりました。
あまりにも当たり前なんですが、そのことに私以外の職員は疑問を持たなかったということに、やはり公務員の常識は世間の非常識だなと再認識したもんでした。。