民間経験者の採用
自分を含め、地方公務員には民間経験者が毎年採用されています。
その人数は地方自治体によってまちまちで、多い所は年間100人くらいの民間経験者を採用しているところもあります。
人数が少ない所は、例えば土木の分野とか、採用する分野もかなり限定されてしまいます。
もし独身である、賃貸住まいである、思い切って住むところを変えてみたい等あれば、自分の受けやすい地方自治体を選んで受験してみるのもいいかもしれません。
ただし、採用された場合の引越し費用は持ち出しもかなりの金額になることも覚悟しておいたほうがいいと思いますが。
なお、民間経験者採用枠で採用された人の中にも前職も公務員という人がかなりの割合でいるようです。
もともと公務員試験に合格しているわけだし役所独特の仕事の進め方にも慣れている点では有利かもしれませんね。
民間の一般企業の中には誰もがうらやむ超大手から来た人もいますし、転職を何度も繰り返しているようなある意味強者もいます。
多くの地方自治体では、民間経験を活かしてほしい、どうやって民間時代に培ったスキルを役所で活かすか、などを論文とか面接で散々聞いてきます。
よって、採用された民間経験者は当然、前職のスキルや経験が活かされる職場に勤務することになると思いますが、大半はなんで??というような部署に配属されてしまいます。
結局、民間で培ったスキルというのは、地方自治体の職員ならばわかると思いますが大抵どの部署にもひとりくらいいる、休んでばかり、仕事もしない、言い訳ばかり、民間ならば絶対にクビ!みたいな人がいるんですけど、民間経験者だったら、少なくとも文句を言おうが目の前にある業務はやり遂げる、休まず毎日時間通りに職場にくる、業務が終わらなければ残業してでも期日までに片づけるという、まあ社会人としての当たり前のことではありますが、民間経験者ならば、その辺はちゃんとやってくれるだろう、やり遂げてくれるだろうと期待されていますね。
つまり、具体的なビジネススキルよりはむしろ、そういうのを求められているんだということが役所で勤めながらわかってきました。
営業スキルとか、ITスキル、マーケティングスキル、人事のスキル等々、そんなものは結局使う機会はありません。
文句を言わず(少なくとも表向きは)、タンタンと業務をやり遂げる、民間時代なら当たり前のスキルが欠けているけど、首にならず、文字通りの給料泥棒がいる役所ではこいうした能力?こそが求められているんですね~。。。