都内の大企業から地方公務員に転職

東京の某大手企業にて世間的には高給をもらってのサラリーマンをやっていましたが、このまま人生終わっていいの?自分の会社でしか使えないスキルしかないままで定年間際でリストラされたらどうするの?等々、いくつもの不安を抱えていた生活から30半ば過ぎで脱出することを決意。今は某地方にて地方公務員をやっております、もうじき役人人生も10年になります。仕事も楽で定時帰宅できる~♪と思ったうえでの転職でしたが現実は・・・  公務員の非常識なところとか民間ではありえない!と感じたこと、その他日々の経済とか、役人の思いなどを

公務員採用試験時における論文・面接

ちょっと最近、時事ネタっぽいのが増えてきたこともあり、久々に採用試験のことについて触れさせていただきます。

 

過去記事でもちょこっと触れましたが、基本、面接官は人事のプロ、人事の強者、ではまったくなく、たまたま人事異動で配属されたとか、面白そうだから希望したら偶然配属された、そんな人ばかりが面接官です 爆笑

 

 

ntanosuke.hatenablog.com

 

そして、面接や論文、ここでほぼ確実に聞かれること(少なくとも私の知り合った民間採用にて日本各地の公務員試験に合格した人に聞いた限りでは)として、前職での経験をどうやって公務員の職場で活かすかってこと。これはホント聞かれます!!

 

前職で海外の人との貿易関連の仕事とかプロジェクト業務などをやっている経験があるのならば、例えば、貿易で学んだ実務スキル、語学力を活かして地方住民の為に役に立ちたいとか(もっと具体的に言ったほうがいいでしょうが・・)、プロジェクトマネージメントスキルを活かして海外への地方の物産の売り込みをしたいとか色々と考えられますね。

 

ただ、結局、そういう話を聞く面接官の大半は民間経験ゼロかあっても数年程度の人。彼らにとって、プロジェクトとかいう単語自体馴染みないし、そもそも仮に彼ら面接官が海外駐在経験していても事務所には日本人しかいないとか、日本語話せる外国人が1,2名いるとかそんな程度なのが現実です。

 

民間では、どうしても、俺はあいつよりXXXのスキルがずっと高い、TOEICは満点だ、とか、点数とかスキルの高さとか難しい資格を持っているかで自身をアピールしがちになりますが、公務員の世界ではそういうものはほぼ一切求められないし、もっていても、すごいね~で終わってしまいます。

 

公務員の面接、採用後の職場で求められるのは、結局、いかに異動の多い公務員の職場において、同僚や上司といった仲間とうまくやっていけるかどうか、ってこと。仕事の速い遅いは正直関係ない。そりゃあ早い方がいいだろうし、能力だってある方がいい。英語や中国語だって話せたほうがいいだろうけど、大概すごいね~で終わり。基本、必要なときは通訳つかいますんで 笑

 

異動のたびに新しい仕事、あたらしい仲間、あたらしい環境でいかにうまくやっていけるか、病気にならずに職場放棄せずにうまくやっていけるかどうか。それを見ていると思いますね、民間時代に培った特定のスキルとか資格とかではなくて。

 

だから、短期のプロジェクトを何回も経験してきたとか、出向して全く異なる職場でこれまでとは違う経験をしたとか、何度も地方の子会社に飛ばされたとか、そういう経験を持っている人は有利かもしれません。そのたびにうまくやってきました、成果だしてきましたってのも一つの能力ですから。

 

あと、実際に公務員の職場を10年ちょっと経験した私から言わせてもらえば、民間の人は途中で仕事を投げ出して長期休暇になるとか、ちょっと仕事が多かったり新しい職場になじめないからという理由でメンタルダウンになってしまう割合が低いというのもあると思います。ずっと公務員一色の人は、民間よりもかなり甘い病欠制度を、相当の頻度で有効活用している人が相当数いますから。

 

その点、民間でやってきた人は遅刻とか病欠とか、普段の仕事の締め切りに対する意識がかなりシビアですからね。そういう意味で民間の人は日本全国の地方自治体で求められているのかな、なんて思ってしまいます。