都内の大企業から地方公務員に転職

東京の某大手企業にて世間的には高給をもらってのサラリーマンをやっていましたが、このまま人生終わっていいの?自分の会社でしか使えないスキルしかないままで定年間際でリストラされたらどうするの?等々、いくつもの不安を抱えていた生活から30半ば過ぎで脱出することを決意。今は某地方にて地方公務員をやっております、もうじき役人人生も10年になります。仕事も楽で定時帰宅できる~♪と思ったうえでの転職でしたが現実は・・・  公務員の非常識なところとか民間ではありえない!と感じたこと、その他日々の経済とか、役人の思いなどを

庁内公募について

毎年、年末頃からでしょうか。役所では、例えば建築土木課の主任1名、とか、経理での係長級2~3名募集、などという感じで、庁内公募が行われます。

 

数年おきに実施される人事異動だと、それこそどこのどの部署に配属されることになるのか、全く未知なわけですけど、少なくともこの公募に応募したうえで選考面接等を経て、めでたく合格、となれば、人事異動より数か月くらい前には、自分の異動先がわかるし(通常、異動はいきなり3月の半ば頃などに通達が来て、4月から異動先で勤務となる)、面接時には、異動先で一緒に働く人の何人かとも、事前に顔を合わせることができるという点において、公募は積極的に活用したほうがいいと考えております。

 

とくに、県内・市内でも、引っ越しが伴う異動というのもちょくちょくあるわけで。。それが通常の異動のように、3月半ばとかにいきなりXXXXの部署に異動して4月1日から勤務ね、よろしく!みたいに言われると、引っ越し業者も繁忙期ということで足もとみて高額な引越し費用を吹っかけてきますからね。

 

子供の転校なり、新居を探すこと、引っ越しの準備等々(もちろん民間一流企業のように、引っ越し業者が箱詰めも箱出しも全部やってくれるような、おまかせパックなんか公務員が使えるわけもありません)、異動が決まったらやることが沢山あるわけですが、これが公募の面接試験で合格、となれば、合格の通知も1月とか2月頭くらいには来ますので、かなり余裕をもって準備に当たることができるという点では、相当有利だと思います。

 

ただ、この公募にも民間とは違った、非常に非常識なところが見られるんです。

 

民間の時だと、例えば研究職やってる人が、営業に行きたいと思っていて、たまたま公募があったとします。

 

当然、公募に応募したことは、上司にも同僚にも全くわからないように、書類選考から面接など、すべてが秘密に行われます。

 

公募面接のための旅費も、普段だったら経理に提出するような領収書とか必要書類も不要とされ、面接先の会場で現金で手渡されたり。

 

面接も皆が出勤していない休日を選んで、会場が本社だとしても、休日出勤しているような人とは絶対に遭遇しないような特別な配慮がなされて行われたりします。

 

事実、私も民間時代に一度公募面接を受けましたが、上司にも人事にも全くバレることなく秘密裏に行われたものです。だって、仮に上司とかにバレたら、気まずいじゃないですか、現部署では働きたくないって言ってるようなものですから。

 

ところが、役所では・・・

 

まず、なんで公募に応募するのか、どういう仕事をやりたいかなどの必要書類を記入し、現上司に提出です 笑 ホントです、だって、過去に私も役所で公募に応募したことがありますから。実際に上司に提出いたしました!

 

しかも、上司はその書類を課の若手などを通じて、公募の担当部署に送付。

 

もうその時点で課内では、公募に応募したことは知れ渡ります・・・

 

驚いたのはそれだけでなく、そうした公募用に、私がその部署に異動したらこういうことをやりたい、こういうことができる、こうしたほうがいい、みたいに記入した文章がすべて、役所では職員全員が閲覧可能な文書管理システムというものに、後日、アップされてもいました・・

 

また、役所で業務の打ち合わせのために、他の部署、総務課などに顔を出したら、そこの課長が、「今度、公募うけるんだね、頑張って!」とかバカでかい声で言って来たり!!

 

公募の面接も、休日などではなく、普段の日に行われ、その為の旅費に関する書類も普段の出張通りに作成し、係り内で回覧。もちろん、そこには出張目的として、公募の面接、と記載。

 

完全にオープンなんですよ!ありえないくらい・・・

 

ですから、公募に応募する人は、その辺は民間とは全く違って、全部オープンになる、ということだけは肝に銘じておいたほうがいいでしょう。