職場環境
外資にいたときと比較すると、職場環境はかなり劣悪
ここで言う職場環境とは、机のスペース、電話などの機器、といったハードのものを言います。
まあでもこれは役所にもよりますが、ここ30年のデフレの中、政府や役所が金を使うことは無駄だ、もったいない、税金泥棒、的な雰囲気もあったため、役所では支出をとことん削るのが当たり前になっています。
支出削るのは民間でも同じだよ、と思うでしょうが、民間だと、世間体もあるし、もうかっていない企業と思われたらまずい、とか、綺麗なオフィスだったら就職したい人も増えるとか、そいうい要素があるからでしょうか、私がかつていた外資でも机のスペースはとても広いし、前と左右にはパティションも当然あったし、電話もかなり機能が満載の効果なものが各個人に割り振られていて、文房具も専用の文房具部屋みたいのがあって、文房具屋さんみたいにいろんな文房具がおいてありました。
でも現在私の働いている役所は、私がこれまで見てきた日本全国の他の多くの役所と同様に、(バブル期に莫大な血税で建設された都庁のようなケースは別として)すでに建て替えの時期がきているのに無理してボロボロの建物を使い続けています。。。
椅子や机もかなり古く、まあ民間企業ならばとっくに廃棄しているようなものを我慢して使っています。
電話だって、ナンバーディスプレイすらしない大昔のものを使うとか。文房具とか文書を格納する棚やファイルなどもそりゃあまあ粗大ごみ置き場から拾ってきた方がよっぽどいいものが使えるのでは?なんて感じであります。正直外資から転職してきたときには唖然としました。
ただ、これは、税金だから無駄な買い物ができない、というのが根底にあることは間違いないですが、民間経験の長い私はもうひとつ違うことを考えました。
例えば、松坂牛。いい肉を生産するためにはいいもの食わせていい環境に住ませて、ってなりますよね。でも、とりあえず並の肉を生産するんだったら最低限の設備、食事を準備すればいい。
これを我々人間の職場にあてはめてみると・・
・・成果が求められる民間企業では、各従業員が成果を出しやすいような、働きたくなるようなオフィス環境を整えている意味が理解できました。要するにより多く、よりおいしい卵を生み出すような環境を会社が従業員に与えているわけです。
一方で役人の場合には、やることをそつなくこなすことは求められますが、まあ最低限のパフォーマンスあげていればいいよ、的なところが民間よりはずっとあるのかな、と。それに、そもそもパフォーマンスに関係のないようなことをやっているから、やることをタンタンとやればいいのであって、より多くとかよりおいしい卵をうむ必要はないのだと。とりあえず卵うんでいればいいよ、ってのが役所なのかな、なんて考えてしまいました。
そんなのつまんねえ、俺はいつもいい卵をたくさん会社にもたらしているんだから、その分沢山稼ぎたい、って方は公務員には向いていないと思います。